松田 言われないと分からないですか?
大根 分からない。でも龙平君と话してると会话の周波数が合い过ぎる时があって眠くなる时がある(笑)。だから沈黙が嫌じゃないというか、なんか话さなきゃとか思うじゃん?でもあんま话さないじゃん。
松田 いつも大根さんに监督论を话して欲しいなと思って投げかけるんですけど、かわすんですよ。だから今日この场で皆さんに向けて…(笑)。
大根 珍しく今日は自分から発信するんだ(笑)。
松田 すごい见られてる感じが…。
大根 全视线がこっちに集まってるから、ファッションチェックとかされてるよ。(客席を见て)あっ、あの子、この间も来てたんだけど中学2年生なんだって、凄くない?
松田 あぁ、凄い。
大根 放送见て、多田と行天好きになっちゃったんだって。(隣の方に)おばあちゃんですよね?
(私?今日はお母さんです。)
大根 すみません、この前はおばあちゃんと来てたから(笑)。凄い可爱らしいなと思って…こういう风に监督论をかわしたところです。一応は考えてるけど、耻ずかしく言えませんよ。
松田 そうですね。
大根 初めて会ったのは覚えてる?
松田 覚えてない。
大根 『恋の门』っていう映画でメイキングを撮ることになって衣装合わせの时に会ったんだけど。龙平君は控え室にプレステ本体を持ち込んでテレビに繋いでやってたよ(笑)。
松田 え~、记忆にないな。ちょっと盛り上げようとしたでしょ?
大根 こういうのはやってた本人より、目撃者の方が记忆に残ってるから。
松田 すごい面白い人なんですよ。
大根 自分が?
松田 いや、大根さんが…、…でも、いや大丈夫です。
大根 でもそうね、2话で行天が细かい情报言うところとか、本来の行天のキャラクターではないね、俺っぽいもんね。
松田 うん、でしょ?
大根 ちょっと言ってたもんね、行天がこういうこと言うかな?って。だからその时も多分「ん?」って返してると思う(笑)。
松田 映画を先にやってたので、俺の中で行天のイメージがすごいあって。大根さんの本は结构オリジナルなんで、初めて読んだ时に「これ违うな」と思って。でも実际やってみたら凄く人间臭くなった。映画の时はどこか理想みたいなところでやってたし、言ってしまえば人间臭くないというか。
大根 三浦さんが、多田にとっての行天は天使だみたいなこと仰ってましたけど。(客席から笑いが起こる)笑うとこじゃないですよ、真面目な话ししてますから(笑)。
松田 これ…瑛太はここで1人で喋ってたんですね。
大根 俺も见てたけど、结构な事故って感じで(笑)。ヤバイもの见ちゃったな~って、こいつを1人で野に放すとこうなるか~と思って(笑)。
松田 でも俺1人の方がもっとヤバイと思う。どうなんだろう…
大根 じゃあ仆1回退场しようかな(笑)。
松田 いやいや、本当に。
大根 で、なんの话しだっけ。映画の行天とドラマの行天の违いみたいなところについては、映画の天使的なとこよりも、もっと地上におろそうとは思ったよ。
松田 ちょっと大根さんが出てる感じ、行天に。
大根 そうだね、书いてても撮ってても1番违和感があったのは、蝋人形の回(第4话)で、局部とか触ったりさ。
(客席から「あ~」との声)
大根 そういうこと龙平君にやらせないでっていう「あ~」が、あの下品な监督のせいかっていう気を一斉に浴びたけど(笑)。确かにちょっとやらせすぎかなと思ったけど、话しが进まないしなって。
松田 あの蝋人形はいわく付きなんですよね?
大根 そうそう。ドラマ中のエピソード通り、どこか田舎のお金持ちの人が、童贞のまま戦争で死んでいった友达を供养したいっていう嘘をついて、奥さんにも内绪で蔵の中に闭まっておいて。亡くなって奥さんが蔵を开けたらビックリっていう。粗大ゴミに出すわけにもいかないから、蝋人形师のとこに引き取ってくれって。その実物を知り合いが持ってて今回使ったんですね。だからそれを作ったお金持ちの人からしたら、蔵の中に闭じ込めて置きたかったのに、TVで人前にさらすことになって(笑)。
松田 しかもすごく适当に扱わなきゃいけないから。
大根 行天がね。だから瑛太には、こういういわく付きの人形だから手を合わせたり、塩をかけたりしようかって言って。それが龙平君には一切伝わってなくて(笑)。
松田 でもそこが瑛太の优しさなんだけど、塩をわざわざ买って来てくれて、俺にかけてくれたんだよ。
大根 その时は「こいつ何してるんだろう?」って思ってたんでしょ、単なる人形なのにって(笑)。
松田 そう。
大根 现场でも本当にね、多田と行天なんですよ。瑛太と龙平が、常に龙平のことを心配してる「大丈夫か龙平、次のシーンの台词」みたいな。
松田 でもちゃんと瑛太は俺の台词も覚えてくれて、教えてくれて、多田って必要だなと。
大根 よかったね(笑)。俺も初めてだからさ、撮影中たまに龙平君が30秒くらいじーっとしてて「间かな?」って思うと「(台词)なんだっけ?」って(笑)。今回はあんまり台词を覚えないで现场に入るっていうアプローチだったんでしょ?
松田 映画やってるから、どこか大丈夫かなっていう…やらなきゃいけないとこで生きてないじゃないですか行天て?だから台词覚えなきゃいけないみたいなとこで生きてないのかなと思って。
大根 いいように言うとね(笑)。
松田 でも今『あまちゃん』ていう朝ドラやってて、すごい台词の量で、结构ヤベえってなってます。
大根 まあそれは行天役ではないからね(笑)。
松田 难しいなと思って。
大根 役者って(笑)。まあこんなグダグダ话してるうちに时间ですか。
(客席から「えー」と惜しむ声)
松田 えーって、言ってみただけですよね。
大根 いいともっぽい感じだったもんね。
松田 あれ今日、瑛太来るって言ってたんだけどな。
大根 来なかったです…代わりに谁か…(先ほどの中学生の子に)何か话す?质问とかあれば。
(多田さんのどこが好きですか?)
松田 なんだろう…多田と瑛太が混同してるから难しいですね、分からなくなっちゃってますね。
大根 多田が好きなのか、瑛太が好きなのか(笑)。撮影中に饮みに行っても多田と行天の感じだったけど、今会ってもあの2ショットは多田と行天の感じになるもんね。今日は10~12话が上映ですが、龙平君好きなとこ…忘れちゃった(笑)?
松田 やっぱりエレベーターでその后かな。便利轩のツナギを投げて、やってる时はすごいクサイなと思って。见たら全然そんなことなくて。
大根 俺も现场でクサイなと思ってた(笑)、最悪カット出来ないか…次のシーンで着ちゃってるなって(笑)。
松田 どこか好きなシーンあります?
大根 さすがにどのエピソードかは选びづらいんだけど、后半の9~12话は、もうすぐ终わっていくな~っていう爱しさと、切なさと、心强さと、色々ありましたけどね(笑)。でも自分なりに上手く终わらせられたなって。今后このシリーズがどうなるかはプロデューサーにかかってるんですけど、映画は大森立嗣さんがやって、ドラマは仆がやって、その次は何になるか分からないけど…でもなんかやるんでしょ?
松田 どうなんですかね。
大根 ちょっと客観的に见てみたい感じもある、他の监督が撮る多田と行天。ルパンみたいなもんじゃない?キャラクターのルールさえ守ってればオリジナルでも大丈夫みたいな。
松田 やれるもんならやりたいなと思います。
大根 最后にじゃあ何か一言『舟を编む』のことでも。
松田 そうですね。なんか今日は、まほろを见てくれた人达が来てくれるということで、気负わなくていいかなと思ったけど、やっぱりこの1人と喋ってない感じも必要だなと思って、でも难しいなと思った次第なんですけど…なんだろうな、こういう场合はやっぱり、有难うございました(笑)。
大根 本当の话し、続编はDVDの売り上げとかにかかってるので。よく続编やってくれって言われるけど、それは皆さん次第で、本当にそれは土下座したい気分で(笑)、宜しくお愿いします。今日は有难うございました。
松田 あの、やっぱり…好きなものを好きだって言って欲しいし、俺もそういう风にいたいんで。好きじゃないって人が友达に居たとしても、自分がいいなと思ったらその気持ちを大切にして欲しいし、突き进んで欲しいです。有难うございました。
大根 俺が散々生々しい话しをした后に、最后かっこいいとこを持っていかれて(笑)、有难うございました。
『まほろ駅前番外地』は、BSジャパンにて4月7日より、毎周日曜夜11时30分〜放送中。またBlu-rat/DVDBOXが5月24日発売!(発売元:「まほろ駅前番外地」制作委员会2013/贩売元:东宝)。
■公式サイト:
http://mahoro-movie.jp/