近顷では、女性の美容を心配して、だいぶ小さ目のお萩が市贩されているようだが、あれではもう一つ、もう一つ、よけいにいただいてしまうことにならないか。ぼたもちはやはり、頬张るほどのおおきさでなくてはつまらない、とおじいさんは自分では手が出ないくせに、子供の顷のことを思い出している。