2016-01-31 16:46:53
こんばんわ
先日、渋谷のシアターコクーンで今日までやっている、《元禄港歌-千年の恋の森-》を観劇してきました。
終盤に差し掛かるにつれて、椅子に食い込む程集中して、でも今すぐ飛んでいけそうな高揚感も味わい。
人目もはばからず泣いてしまいました。。(ただ面白かったのが、周りもそうだった)
随分と有意義な時間。
改めて、このお仕事、お芝居の奥深さ、底知れぬ儚さと生命力に感動しました。
それをいま、仕事に出来ている幸せ、幸せ、幸せ。
カーテンコールに出てこられた演者さんを見て、涙したのははじめてでした。手のひらが痛くなる程の拍手。
女形、市川猿之助さんの存在感。こうして文字にするのもなんだか指先が震えるような。
すごく、ハッとさせられたんです。
この作品を観て、古典芸能を娯楽としてきた日本人の文化が、2016年の今になっても気づかぬうちに、人々に強く根付いているんだと感じました。
日本は、唯一無二という言葉が本当に良く似合う、奥ゆかしい中の魅せ方を知っている国です。
海外も真似できない繊細さとおもてなし。静かなプライド。
私たちの本来の良さは、あの時代から揺るぎないものがあり、心配しなくてもきちんと受け継がれてるんだと感じました。
どうも他人事に思えなくて、涙が出ました。
欲を形にできるネット社会になり、未熟な情報を、あたかも正しいことかのように発信できてしまうこのご時世です。
そのせいで日本人の本来の謙虚さ、姿勢が、悪い方向に向いているように錯覚してしまったりもするけど。根は腐っていない気がしました。
心地の良い疲労感を味わい、まるでプール帰りの小学生。
この前落語をはじめて観に行った時と同じ、清々しい気分です。
劇中歌は美空ひばりさんでした。
十代最後の時に、秋元康さんからメールをいただき、『美空ひばりさんの曲を聴いてみなさい。』とアドバイスをいただいたことがありました。
それからすぐにCDショップに行って、ひばりさんのありとあらゆる音源を聴き、世界観に感銘を受けたんです。
今でも落ち込んだ時は、《愛燦燦》を聴きます。
山手線に乗りながら聴く愛燦燦は、意外にも現代とぴったり融合していて、どんな時代にも人は、本当は全てに優しくありたいんだ。と感じます。
強引さのないひばりさんの優しい声で『人生って嬉しいものですね』と言われると、解けないコードを解こうと必死な、しかめっ面した表情が自然と緩むのが分かります。
あんまりむつかしく考えなくていいのよ。って耳元で言われながら頭を撫でられているようで、母に甘えている子供のような気持ちになるから、不思議です。
そんな風に、生きることの奥深さ、どうしても抗えない何かを受け流しながらも美しく生きる人々の世界観に、風情と愛おしさを感じた作品でした。
とっても為になる時間。
演じ続けたい。そう感じた時間でした。
あまりに感動して、滅多に買わない公演プログラムを購入!
帰宅してから読みふけりました。
現代に窮屈さを感じたら、是非愛燦燦を聴いてみてくださいね。
にゃもし(*´ω`*)
゜+。Chiro。+゜
こんばんわ
先日、渋谷のシアターコクーンで今日までやっている、《元禄港歌-千年の恋の森-》を観劇してきました。
終盤に差し掛かるにつれて、椅子に食い込む程集中して、でも今すぐ飛んでいけそうな高揚感も味わい。
人目もはばからず泣いてしまいました。。(ただ面白かったのが、周りもそうだった)
随分と有意義な時間。
改めて、このお仕事、お芝居の奥深さ、底知れぬ儚さと生命力に感動しました。
それをいま、仕事に出来ている幸せ、幸せ、幸せ。
カーテンコールに出てこられた演者さんを見て、涙したのははじめてでした。手のひらが痛くなる程の拍手。
女形、市川猿之助さんの存在感。こうして文字にするのもなんだか指先が震えるような。
すごく、ハッとさせられたんです。
この作品を観て、古典芸能を娯楽としてきた日本人の文化が、2016年の今になっても気づかぬうちに、人々に強く根付いているんだと感じました。
日本は、唯一無二という言葉が本当に良く似合う、奥ゆかしい中の魅せ方を知っている国です。
海外も真似できない繊細さとおもてなし。静かなプライド。
私たちの本来の良さは、あの時代から揺るぎないものがあり、心配しなくてもきちんと受け継がれてるんだと感じました。
どうも他人事に思えなくて、涙が出ました。
欲を形にできるネット社会になり、未熟な情報を、あたかも正しいことかのように発信できてしまうこのご時世です。
そのせいで日本人の本来の謙虚さ、姿勢が、悪い方向に向いているように錯覚してしまったりもするけど。根は腐っていない気がしました。
心地の良い疲労感を味わい、まるでプール帰りの小学生。
この前落語をはじめて観に行った時と同じ、清々しい気分です。
劇中歌は美空ひばりさんでした。
十代最後の時に、秋元康さんからメールをいただき、『美空ひばりさんの曲を聴いてみなさい。』とアドバイスをいただいたことがありました。
それからすぐにCDショップに行って、ひばりさんのありとあらゆる音源を聴き、世界観に感銘を受けたんです。
今でも落ち込んだ時は、《愛燦燦》を聴きます。
山手線に乗りながら聴く愛燦燦は、意外にも現代とぴったり融合していて、どんな時代にも人は、本当は全てに優しくありたいんだ。と感じます。
強引さのないひばりさんの優しい声で『人生って嬉しいものですね』と言われると、解けないコードを解こうと必死な、しかめっ面した表情が自然と緩むのが分かります。
あんまりむつかしく考えなくていいのよ。って耳元で言われながら頭を撫でられているようで、母に甘えている子供のような気持ちになるから、不思議です。
そんな風に、生きることの奥深さ、どうしても抗えない何かを受け流しながらも美しく生きる人々の世界観に、風情と愛おしさを感じた作品でした。
とっても為になる時間。
演じ続けたい。そう感じた時間でした。
あまりに感動して、滅多に買わない公演プログラムを購入!
帰宅してから読みふけりました。
現代に窮屈さを感じたら、是非愛燦燦を聴いてみてくださいね。
にゃもし(*´ω`*)
゜+。Chiro。+゜