「あのまま3列目にいたらわからなかった感情をたくさん感じた」(佐藤)
ーー今回皆さんはそれぞれ、目にわかる形で大きなチャンスをもらった。ここで成果を残すことは、今3列目に入るメンバーのチャンスにもつながると思います。それにしても欅坂46のように、毎回ここまでフロントがガラッと変わるグループも珍しいですね。
佐藤:私は今、あのまま3列目にいたらわからなかった感情をたくさん感じていて。1列目で前に出続けることってこんなに大変なことなんだなっていうことや、常にベストコンディションを保ってなければいけないこと、まず最初に見られることとか、いろいろプレッシャーもあって。それに気づいたとき、3列目にいた以前の自分はいろいろ甘えてたなと思ったんです。なので今回私たちがちゃんとこの役割を果たして、ほかのメンバーも前に行って同じ感情を味わって、全員がフロントを経験することでグループ全体の成長につながったらすごくいいんじゃないかというのを最近感じました。
ーー確かに全員がフロントを経験できたら、本当に強いグループになると思います。では皆さん、個性という点ではどうですか? グループ結成から1年ちょっと経ちましたが、そろそろ自分の役割や強みが、少しずつ見えてきた時期なのかなと思うんですが?
齋藤:私は強みというのが実はないんですけど、今回3rdシングルでフロントに選ばれたときにスタッフさんからなんで自分がこのポジションになったのかを聞いたことがあって。そのときに「今までは後ろからメンバーをまとめていたけど、今回は前からみんなをまとめて、前から見た景色をどう思うかを知ってほしい」と言われて、強みとは違うかもしれないけど、私がグループの中にいる役割ってこういうことなのかなと感じることができたんです。なので、これからも全体を見て動いていきたいし、そこをもっと伸ばしていきたい。今、選抜メンバーは21人いて、21人いるとみんながまとまらなかったり目が行き届かなかったりすることもあるんですけど、それじゃいけないし、ちゃんとまとまった状態で外に出ていけるように少しでもその力になれたらいいなと。そうすることで自分も少しずつ成長していけるのかなと思います。
ーー全体を俯瞰で見ることができたり、いろんなポジションから見ることたできたりすると、考え方も変わりますものね。
齋藤:そうですね。でも正直、1列目にいると後ろのメンバーの踊りが見えなくて、そこは動画を見て確認するしかないんですけど、それも大事なのかなと思って。それに私が3列目にいなくなって事細かに言えなくなったことで、今度はほかの3列目の子が言ってくれるようになったんです。例えば上村莉菜が率先してほかのメンバーに「ここは揃えよう」とか「ここは列を合わせよう」とか言ってるのを見ると、すごく頼もしかったです。