炭素。酸素。水素。ヘリウム。大量のガスと星間塵。58そういったものが集まって100万年近い時間を経て、ようやく『星の卵』が出来上がります。62それ自体は特に珍しい事ではありません。特別とか希少とかそういう言葉は当てはまりません。66宇宙においてその働きは日常なのです。文明社会での1日の出産量より多いくらいです。70『星の卵』は本当に、廃棄される鶏の卵ぐらい簡単に作られては消え去ります。74そう。問題はその後なのです。『星の卵』が星になるには沢山の幸運が必要です。78星の内核の温度は適温か。惑う星になるための恒星は存在しているか。82衝突する運命にある同胞は存在しないか。隣接している銀河てんたいは近すぎないか。86そしてなにより
その宙域には、生命を育む『魂』が存在するか。90生命とは『引きつける力』です。その方向性を帯びた宙域に『星の卵』が出来た時、94知性体を誕生させられるかもしれない星が生まれるのです。98星の魂とは、その星が生まれる前からあるもの。その後に天体の心として定着するもの。102これを魔術世界では創造の原型
アーキタイプ、と言うのでした。
とはいえ。115星が生まれる前からあったと言っても、それは『最初にあった生命』ではありません。119なにしろ魂。心ですから。物質的には存在しないも同然です。123この段階では各種神霊の皆さんや星から生じた精霊の皆さんと同じです。127生命としてのアーキタイプはむしろ後から生まれるもの。131その惑星に芽生えた知性体が成長した時、135『そうか。自分たちの幻想はじまりは、自分たちの本質けつろんは、 こんな姿をしていたのか』139と、夢見る事で生まれるのです。143惑星誕生の起点ではあるものの、文明の成熟期にやっと『金型』を作られる。147星の頭脳体という超自然的存在でありながら知性体なくしては自分の姿も分からない困ったちゃん。151それがアーキタイプ:天体。その星の『究極の一』。155ですが、それはあくまで星の事情です。星の地表で成長した知性体には関係のない話。159知性体における『アーキタイプ』とは『はじまりの形』ではなく『はじまりの姿』。163すなわち
自分たちの後を継ぐ、新星を生みだすための魂に他なりません。
その宙域には、生命を育む『魂』が存在するか。90生命とは『引きつける力』です。その方向性を帯びた宙域に『星の卵』が出来た時、94知性体を誕生させられるかもしれない星が生まれるのです。98星の魂とは、その星が生まれる前からあるもの。その後に天体の心として定着するもの。102これを魔術世界では創造の原型
アーキタイプ、と言うのでした。
とはいえ。115星が生まれる前からあったと言っても、それは『最初にあった生命』ではありません。119なにしろ魂。心ですから。物質的には存在しないも同然です。123この段階では各種神霊の皆さんや星から生じた精霊の皆さんと同じです。127生命としてのアーキタイプはむしろ後から生まれるもの。131その惑星に芽生えた知性体が成長した時、135『そうか。自分たちの幻想はじまりは、自分たちの本質けつろんは、 こんな姿をしていたのか』139と、夢見る事で生まれるのです。143惑星誕生の起点ではあるものの、文明の成熟期にやっと『金型』を作られる。147星の頭脳体という超自然的存在でありながら知性体なくしては自分の姿も分からない困ったちゃん。151それがアーキタイプ:天体。その星の『究極の一』。155ですが、それはあくまで星の事情です。星の地表で成長した知性体には関係のない話。159知性体における『アーキタイプ』とは『はじまりの形』ではなく『はじまりの姿』。163すなわち
自分たちの後を継ぐ、新星を生みだすための魂に他なりません。