good~!
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「なあ、マファール」
「何だ?」
「私は……貴様の宿敵に成り得たか?」
「愚問だな。余を本気で打ち倒そうとここまで一途に追ってきたのは其方だけだ。
あるいは、其方こそが余の最大の理解者だったのかもしれん」
「……そうか」
ルファスの答えにベネトナシュは何の感想も返さない。
ただ、嬉しそうだという事だけは何となく分かった。
それから数秒経ち、またベネトナシュが話す。
「なあ、マファール」
「何だ?」
「まだ、そこにいるか?」
「最期までいるさ。安心しろ」
いよいよ意識が遠のき、身体の感覚も失せたらしい。
別れの時は近い……その事をベネトナシュは強く実感した。
だがそれでも、悪くない。
死に場所がこの、宿敵の腕の中ならば。
「なあ、マファール」
「何だ?」
「……………………」
「…………有難う」
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「なあ、マファール」
「何だ?」
「私は……貴様の宿敵に成り得たか?」
「愚問だな。余を本気で打ち倒そうとここまで一途に追ってきたのは其方だけだ。
あるいは、其方こそが余の最大の理解者だったのかもしれん」
「……そうか」
ルファスの答えにベネトナシュは何の感想も返さない。
ただ、嬉しそうだという事だけは何となく分かった。
それから数秒経ち、またベネトナシュが話す。
「なあ、マファール」
「何だ?」
「まだ、そこにいるか?」
「最期までいるさ。安心しろ」
いよいよ意識が遠のき、身体の感覚も失せたらしい。
別れの時は近い……その事をベネトナシュは強く実感した。
だがそれでも、悪くない。
死に場所がこの、宿敵の腕の中ならば。
「なあ、マファール」
「何だ?」
「……………………」
「…………有難う」
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